本日はこんな質問に回答しちゃいます!
質問:
鴨川ホルモーの赤十字誤用について今更ながら、先日、鴨川ホルモーを借りてきて見ました。そしたら、最後に「赤十字の誤用についてお詫び申し上げます」という旨の映像が流れたのでどういうことだ?と、思い調べました。
そしたら、赤十字マークは、法律で日本赤十字社と自衛隊しか使っていけないということでした。ただ、ネットで調べていると「使うこと自体には、問題無いが間違った使用方法をしていたから」などと書いている人も居ました。たしかに、パトカーのサイレン音なども警察しか使ってはいけないという決まりがあったと思いますが、テレビなどでも刑事ドラマなどでは普通に使われている気もします(これを例に挙げている人も居たのであげました。)。
それを読み、使う分には問題ないけど悪用厳禁と言うことかな?と、思いました。
と、言うことは、映画内で赤十字マークを悪用したと言うことでしょうか?また、それはどの部分なのでしょうか?更に、DVDメニュー画面では、十字マークは消されていますが、映像内では普通に使われていました。やっちゃったことだから、仕方ない。鴨川の賃貸マンション情報と言えば? お好みの条件に最適の物件が見つかります。と言うことでしょうか?それとも、実は、後から何かCG処理か何かがされていて、「これなら平気」と言うことで使用されているのでしょうか?あと、十字マークの使用禁止とは、どのレベルから禁止なのかなどは決まっているのでしょうか?小中学校の保健係が作ったマークが赤十字でもアウト?セーフ?個人的なTシャツプリントもアウト?公で活動する集団での使用からアウト?それとも、そこはとてもあいまいなのでしょうか?気になったので質問させていただきました。
頭が冴えてきました!
回答:
鴨川ホルモー、原作は読みましたが、DVDは見ていません。ですから、どこにそんなシーンがあったけなと・・・細かいことはともかく、大方は以下のような感じと聞いたことがあります。まず、赤十字のマークには2つの意味があります。1つは「保護の標章」といって、紛争地帯で傷ついた人を、中立の立場で助ける赤十字の施設や人、または軍の衛生部隊などを、保護し、攻撃してはいけないという意味としてのマークです。
これが赤十字マーク本来の意味で、戦争や紛争が起こっても、赤十字マークを掲げることで、危険な場所でも安全に救護活動をすることができます。
では、現在実際に赤十字のマークを使用している、日本赤十字社の病院や血液センターなどは、「保護の標章」として、赤十字マークを病院の建物や血液センターの車両、ユニフォームなどに描いているのかといえば、それは違います。
現在、紛争状態の国ではない日赤が掲げる赤十字は、「保護の標章」としてのものではなく、赤十字マーク2つ目の意味である、「表示の標章」といって、単純に赤十字に関係している人や施設であることを表しています。一般の会社のマーク(社章)と同じ意味です。表示の標章としての赤十字マークは、ジュネーブ条約により「比較的小型のもの」でなければならず、「腕章または建物の屋根」に使用することができません。ですから、日赤の病院に描かれている赤十字マークは、建物の規模からすれば小さいものですよね。要するに、国内において赤十字マークは、紛争時に保護の標章として使用するか、平時に、日本赤十字社の関係者を表す意味でしか使えないことになります。この基準で考えると、赤十字以外の病院や薬局は、赤十字を使うことはできませんし、質問者さんがいうように、個人的なTシャツプリントもいけません。公で活動するにしても、赤十字に所属しない場合は、いけません(実はごく一部例外として、赤十字社以外の救護所にも、期間限定でマークの使用を許可しているところもあったはずですが、忘れました)。
小中学生のマークうんぬんに関しては、「青少年赤十字」という赤十字のユース活動があり、赤十字を桜の花びらでデザインした独特の赤十字旗を、学校行事などで頻繁に使用しているところもあります。ですから、青少年赤十字の加盟校が、その「青少年赤十字旗」を使うのは、問題ないことだと思います。赤十字や軍の衛生部隊と関係の無い人が赤十字マークを使用すれば、本来の「攻撃してはいけない施設・人」という意味が誤って理解され、本来安全であるべき、紛争時の赤十字施設や人まで、攻撃される危険があります。
それを防ぐために、赤十字のマークは、使用が厳しく制限されているわけです。鴨川ホルモーに関しては、おそらく映画の中で、赤十字社と関係の無い何かに、赤十字マークをつけて描いたのではないでしょうか。赤十字マークの持つ意味の大きさは、平和な日本ではほとんど理解されていませんが、平和な時だからこそ、赤十字について理解を深めておかないと、いざ何かがあったとき、病院や施設が攻撃されてしまっては、助かる人も助かりません。
参考資料:赤十字関係者のための国際人道法普及入門(日赤会館)
次はどんな質問がくるか楽しみですね!!
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11月.24,2010